今年はさくらの開花が一段と早く、さくら学園のさくらやチューリップも4月に入ると同時に満開を迎えました。園の裏山からは鶯の鳴き声が聞こえ、ホトケノザやカラスノエンドウの花が咲き、春爛漫です。
今年度は、引き続き気を引き締めて新型コロナウイルス対策を行いながら、無事1年を過ごすことができるようにしたいと思っております。毎朝の検温・さくら組以上のマスクの着用など今年度もご協力をよろしくお願いします。園内の消毒や換気、間隔の保持等も引き続き行い、今年度も無事に過ごすことができるよう努めて参りたいと思います。
昨年、今年度さくら組担任の梅田と私は、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得し、私は大人向けのアンガーマネジメントファシリテーターの資格も取得しました。
“アンガーマネジメント”とはイライラや怒りといった感情と上手につきあう心理教育・心理トレーニングです。怒らないことが目的ではなく、イライラしたり、カッとなったりして出る衝動的な言動や行動を抑制し、適切な問題解決やコミュニケーションにつなげるための手法です。
子どもたちは感情の起伏が激しく、ちょっとしたことでイライラしたり喧嘩になったりします。感情を持つことはとても大切ですし、すべてを抑え込んでしまうと、逆に心が病みます。自分の感情をどう捉え、同相手に伝えるのかを知り、よりよい人間関係を築いていくことのできる土台を作っていけたらと考えています。
アンガーマネジメントを学ぶ中、怒りは連鎖するという話を聞いた時に、園の創設のきっかけであるスズキメソードの鈴木先生の「人は環境の子なり」とお言葉を思い出しました。イライラや怒りの感情を出す人がその環境にいると、自分もイライラしやすくなったり、怒りの感情を表に出しやすくなると思いました。もちろん、必要なときには怒らなければなりません。ただ、感情的にやみくもにではなく、どのように怒るのかが大切です。適切な言葉で伝え合う環境を園全体で作っていきたいと思っていますので、ご家庭でも、どのような言葉で感情を伝え合うか、考えていただけたらと思います。
今年度もどうぞよろしくお願いします。
園長 尾曽越 桃子