コロナウイルスの感染が落ち着いていた年末年始は穏やかな年明けを迎え、久しぶりにご親族と会えた話を聞くことができました。そしてオミクロン株の感染拡大前に、お餅つきととんど焼きを無事に開催することができ、嬉しく思います。この時期の子どもたちは、体験が何より大きな成長の糧となります。これからも、感染症対策をしっかり取りながら残りの2月3月を過ごしたいと思っています。
さて、さくら学園では絵日記を書きます。特に毎日必ず書いている子どもたちはその日を振り返る回数が多いので、時系列や時間に対する感覚や記憶力が身についている人が多いです。また、起こったことに対して、どんなことを思ったり感じたのかを言葉にしたり、絵で表現する力がついていっています。絵日記を書きながら、楽しかったり嬉しかった自分の気持ちだけでなく、周りの人の考えや気持ちに気付くこともできるようになっていきます。それが精神的な発達に大きな影響を与えることを感じています。
その発達のためには、絵日記を書くときにご家族が代弁したり、知らない言葉を伝えたり、絵の描き方や見え方などをアドバイスしてみましょう。そうすると、語彙がどんどん増え、絵の表現方法も多様になり新たなものの見方、考え方が身についていきます。
絵日記活動の中で一番気をつけることは「それはダメだよ」「間違えているよ」などと否定しないことと子どもが考えているときは、あれこれ口出しせずに待つことです。
下のクラスの絵日記はお子様の話す話に合った絵を描いたり、興味を持っているものを題材にしてみましょう。すると絵日記が楽しくなり年齢が上がってからの絵日記活動が一層充実していきます。
現在、日本では国語力(読解力)が落ちていっていると言われています。本を読んだり絵日記を書いたりする中で、言葉から読み取る力を育み、知能だけではなく精神的な成長を遂げてほしいと思います。
忙しい毎日だとは思いますが、絵日記活動に一層感心を持って頂き、お子様の成長の糧の一つとして、これからも絵日記を親子で楽しんでいただきたいと思います。
園長 尾曽越 桃子