明けましておめでとうございます。年末年始は冷え込みましたが、日中は10度近くまで気温が上がり、少し暖かで穏やかな年明けとなりました。12月24日の終業式では子どもたちに大掃除のお手伝いをするよう伝えましたが、子どもたちは掃除や片付けなどご家族のお手伝いを一緒にして、新たな気持でよい年を迎えていらっしゃることと思います。
そんな子どもたちが、より良く成長するために必要なことが話をすることです。思考というのは言語化することです。つまり子どもが言葉にすることが、考える力を養うことです。しかし、子どもたちが言葉にする前に大人が代わりに答えてしまったり、○○だよねと決めつけてしまったりすることがあると思います。
すると、言葉にしなくても何となく生活ができ、家族と過ごしていると無意識に色々なことを行う習慣がついてしまいます。すべて当てはまることはないですが、言語化できるものが意識。言語化できないものが無意識とも言えると思います。そこで、言葉や文章にすることで、考える力をつけていくと、考えがまとまり、自分のやりたいことを形にしたり、周りの人と協力してやりたいことを実現できるようになります。
さくら学園では本を読むこと、絵日記を書くことをはじめ、友達同士、先生や周りの人と、できるだけ言葉でやり取りができるように努めています。また、子どもと過ごしている時に、どちらかの話が一方的になってしまっていないか、キャッチボール型の対話になっているか意識してみましょう。特に大人の側が、子どもが言った言葉に対して全く違った話題にすると、子どもも自分の話したいことだけ話すようになってしまいます。そこで、子どもの言った話の内容について言葉を返すようにしましょう。これがキャッチボールのファーストステップです。そして、できるだけ話をする相手を見て本物のボールを投げるように話をしてみましょう。言葉のキャッチボールが上手になることで、家族はもちろん、友達をはじめコミュニケーションがしっかり取れ、自分の考えを人に伝えることができる社会性を持った人になっていくことができます。是非、今年は言葉のキャッチボールが上達する年にしていきましょう!
最後に、オミクロン株の感染が広がり始めています。手洗いうがいの励行、毎日の検温、発熱後24時間経過しての登園、さくら組以上はマスクの着用の徹底を改めてよろしくお願いします。
園長 尾曽越 桃子