気温が高くなり、園庭にはバッタが出てくるようになりました。たんぽぽ組さんの教室前では燕が巣作りを頑張っています。ここ数年は、巣が崩れ落ちてしまっているので今年こそはしっかり作ってヒナが巣立つまで崩れませんようにと願いながら子どもたちと見守っています。
5月20日にはさくら会の皆様と総会で集えたことをとても嬉しく思います。何より懇親会で様々なご意見を出してくださったことがありがたかったです。皆様のご意見を取り入れながら今年度も過ごしてまいりたいと思います。
さて私は、5月の週末の時間を利用して児童発達支援の勉強をしました。その中で、さくら学園で長年取り組んでいる森信三先生の提唱されている教えが出てきたことに驚きました。とても分かりやすく取り上げてくださっていました。改めて立腰についてお伝えしたいと思います。
児童の発達のためには、やり抜く力を芽生えさせるしつけのために立腰を立てることが大切です。森先生は立腰をすることで、「精神が明晰になる・主体性が確立する・健康になる」とおっしゃいました。まっすぐ姿勢を保つことは体幹を鍛えることにもなり、自分を律する第一歩になります。さくら学園では活動ごとに立腰で始まり立腰で終わっています。
素直な心を芽生えさせるしつけに「自分から挨拶のできる子にする」「呼ばれたらすぐにハイと返事の出来る子にする」。そして、思いやりの心を芽生えさせるしつけに「履物を脱いだら揃えられる子にする」「席を立ったら椅子を入れる子にする」。すべてさくら学園で馴染みのある森先生のお言葉です。
子どもたちは目の前のことに全力で取り組むので、未来のことを想像して行動をすることは難しいです。次の人のためにトイレのスリッパを揃える、友達が通るときに椅子にぶつからないように椅子を入れる。こういった習慣から思いやりの心が育まれます。
先日、さくら組さんのトイレのスリッパを一人で並べている子を見かけました。誰に何を言われなくても自分のスリッパだけでなく友達の脱いだスリッパまで丁寧に並べていることに感動し「ありがとう!」と伝えると恥ずかしそうに笑っていました。
お家でも取り組んでくださっていることと思いますが、ご飯を食べる前などに、立腰に取り組んでみて頂けたらと思います。
園長 尾曽越 桃子