近年は気温が高い日が続き、早朝や夕方以降でないと外で過ごすことが難しい日が多くなっています。さくら学園の周辺では元気なセミの声が聞こえていましたが、最近は秋の虫の声に変わってきています。
夏休みに入る際、はげみ表のことを巻頭言に書かせていただきましたが、取り組みはいかがでしたか?習慣が定着してきたものや、日常生活の中で忘れてしまう目標もあるかと思います。2学期が始まっても、目標を1つに絞って習慣化していってみましょう。たった一つ意識するだけで、生活が変わるように感じます。何より、楽しんで取り組むことができるように工夫を忘れないようにお願いします。
さて、はげみ表の他に読書頑張り表が課題に出ていたと思います。
読書は、様々な言葉や物事を知ることができ、自分でもその単語や表現を使うようになります。また、絵本によって感情や感覚もつかむことができるようになります。
言葉だけでなく、様々な画材を使った絵は子ども達の想像力を掻き立て、文章から情景を想像したり、登場人物の心情を理解していくようになります。
本をよく読む子どもは、人の話を聞けるようになり、人の気持ちを理解できるようになりコミュニケーション能力や社会性が高くなっていく傾向があると言われています。
特に、毎日10分以上読書をする子どもの読解力は高いそうです。国語だけでなく、算数も他の教科も、すべては問題の内容を読み解くことから始まります。学習の基礎の力は読書から始まると言っても過言ではないと思います。
何より、本を読むと温かい気持ちになったり、モヤモヤしていた気持ちがスッキリしたり、心が良い方向に変わることがあります。心の栄養と言われるほど読書が心に与える影響は大きいです。
夏休みに引き続き、毎日本を読む習慣を続けていきましょう。きっと、これからの長い人生の大きな糧となっていくことと思います。さまざまな本を読み聞かせをしながら、親子の温かい時間が持てることを心から願っています。
園長 尾曽越 桃子