たんぽぽ組の教室の前では燕の子育て真っ最中です。ヒナが親鳥から餌をもらうときに黄色い口が見えるのがとても可愛らしく、子どもたちも見入っています。6月は梅雨らしい日々が続いていますが、梅雨の晴れ間にプールに入っています。歌の時に雨のうたを歌うと雨が降ったことがあり、雨が降るとプールに入れなくなるので「雨のうたを歌わないで!」と言う子どもいます。7月も晴れ間にはプールに入り、安全で楽しく蒸し暑さを乗り切っていきたいと思います。
最近は、各クラス七夕コンサートに向けて練習を頑張っています。子どもたちは、ご家族に見てもらえる嬉しさで、本番の日が近づくにごとに、ぐんぐん上達していっています。当日を楽しみにお待ちください。
さて、この時期になると毎年、飲み物の話をさせて頂いています。暑くなるとジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクなどを多く飲むようになるからです。
砂糖が多く入った飲み物を飲むと、血糖値が一気に上がります。そして膵臓からインスリンが分泌され血糖値を下げようとします。この血糖値の上下の振れ幅が大きいと、ボーッとしたり、自分の体をコントロールしにくくなったり、イライラしたり、体がだるくなりやる気が出ないなどの症状が出ます。最近ではうつ病の原因の1つとも言われています。
一番砂糖量が多いとされる、炭酸飲料500mlの飲料でおよそ40~60gの砂糖が入っています。ファンタグレープ500mlは60g角砂糖にすると15個分!なっちゃんオレンジでも13.4個分の角砂糖が入っています。
WHOでは1日の糖分摂取量は総摂取エネルギー量の10%未満に減らすように勧告しています。子どもは1日当たり25g(1~2歳は5g、3~5歳は7gが適量ともいわれています)に抑えると、さらに健康に良いと付け加えています。つまり、ペットボトルの飲料を飲むと、それで1日分の砂糖量をはるかに超えて摂取してしまうということになります。
朝、フルーツや野菜のジュースを飲む習慣があるご家庭があるかもしれません。100%だと体に良さそうですが、濃縮還元ジュースだと、砂糖を加えているものもあります。毎日飲んでいると、血糖値の上下が大きいため、頻度を落とすといいと思います。
代わりに、お茶や水や牛乳など砂糖が入っていないものを飲むようにしましょう。すると、予想以上に落ち着いたり、かんしゃくが減ったり、今までよりも活動に集中することができます。
人は食べたもので作られると言います。食習慣は健康だけでなくIQやEQにも影響するという研究結果が出ています。頭も体も心もよりよく過ごすために、ご家族で気を付けてみてください。
園長 尾曽越 桃子