さくら学園の北側のさくらんぼの木から青いさくらんぼが実りはじめました。生理落下といってほとんどの実は自然に落としてしまうため、子どもたちはその青い実を集めては、袋に入れて持って帰っています。さくら学園の畑でもさやえんどうが実り、収穫を楽しみました。
さて、新年度がスタートし、子ども達は、新しいお友達、新しい先生、新しい教室、新しい活動などに対して、涙が出たり、固まってしまったりすることがありましたが、少しずつ慣れていっています。
こういった新しい環境では疲れやすかったり、精神的に不安定になる事があります。また、春の気温の上下も子どもたちの疲れを誘発します。こういった際に心と体を安定させる一手として、ルーティンが効果的です。同じ時間に起き、同じ時間に食事をし、同じ時間に寝る。つまり、生活のリズムを一定にすると心身ともに安定します。最近はモーニングルーティンやナイトルーティンなどと呼ばれ、どう過ごすかインフルエンサーの方々も発信していらっしゃると思います。
イチロー選手は、現役時代、同じ時間に起き、同じ時間に同じ食事を取り、同じ時間にスタジアムに向っていたそうです。これは、繰り返す事で、統一・一貫性の本能を高めているのです。この本能は、繰り返す事により、正しい判断をする基盤となります。正しい判断力のみならず、微妙な違いが分かる才能も磨かれます。
さくら学園でも、今月のお便りのクラスのスケジュールに沿って生活のリズムをいつも同じにしながら、内容を少しずつレベルアップさせていきます。いつどんな活動があるか覚えている人は、判断力がついていたり、少しの変化があるとすぐに気付いて、先生に理由を聞くこともありました。
ご家庭でも時間を決めて生活していらっしゃる方も多いと思いますが、新年度を機に、毎日する事や、寝起きの時間を少し変えてみるなど、子どもたちの成長に合わせて見直してみてはいかがでしょうか。例えば、30分早く寝るだけで朝の機嫌が良くなることもあります。落ち着いた生活が心身の安定を生み出し、集中力や判断力も培います。連休やお休みの日も、生活リズムをうまく保ちながら充実した生活ができるよう、挑戦してみてください。
園長 尾曽越 桃子