昨年秋に子どもたちが植えたチューリップが一斉に咲き始めました。さくら学園の園庭にはテントウムシが見られるようになってきました。園庭北側の斜面にはたんぽぽ、ホトケノザやカラスノエンドウの花が咲き春真っ盛りです。
昨年度は、子どもたちの言葉を引き出し、自分の言葉で表現できる力をつけることができるように努めました。代弁してもらえるのを待っていた子どもたちは言葉が出るようになり、成長を感じます。今年度も引き続き子どもたちが表現できる力をつけていけるよう努めたいと思います。
今年度はさくら学園の教育目標である「自律」に繋がる働きかけをすることができたらと思います。「自律」は字の通り自分を律することです。つまり誰かに言われて自分の行動を決めるのではなく、自分で行動を決めてやることです。自分でできることは自分でできるようにすることです。
そのために必要な言葉は「次は何をするのかな?」「何がしたい?」「どうすればできるかな?」などと質問をすることで子どもたちが自分ですべきことを考え、行動に移すきっかけを作ります。自分で決められない時は「先にするか後にするかどっちにする?」などの二択にすると決めることができます。また、子どもたちは大人より理解する時間・決断するまでの時間が長くかかります。子どもたちが思考し決断するその時間を待ちます。そして行動に移すまでを見守ります。
質問に言葉で答えることができたり、自分で考えたことを伝えることができると、一層、行動する力が付きます。最初はうなずいたり、言葉にせずに直接行動することがありますが、うまく言葉を引き出せるようになったら、褒め、言葉にする習慣をつけられると行動力が増します。
さくら学園でも職員たちが子どもたちに質問したり、園児たちが一生懸命考えている姿をよく見かけますが、今年度は更に意識をして子どもたちが自律できるよう働きかけたいと思います。毎日生活に忙しく、子どもが考える前に、つい口出ししたり、答えを言ったり、代弁したりすることがあると思いますが、毎日1回は「質問」→「思考」→「決断」→「行動」の流れをすることができるようにご家庭でも意識してみてください。
職員一同、今年度も園児たちが健やかに成長し、事故なく元気に過ごすことができるよう努めて参りたいと思います。今年度もどうぞよろしくお願いします。
園長 尾曽越 桃子