温かい冬だと思っていましたが2月は気温の低い日が多く、時折雪が舞い散ることもありました。そんな中、近くの蝋梅の花からいい香りが漂い、お散歩をしていると春の兆しが感じられます。
6日にトルコ・シリア地震が起こり、おにぎり弁当募金を地震で被災された方に送る連絡をさせて頂きました。多くのご寄付をありがとうございました。これを機に、国を超えて助け合う大切さや、募金によって命が助かることを知る機会になりました。
18日には無事、音楽発表会を開催することができました。たんぽぽ組さんにとっては、多くのお客様が入った初めての舞台になりましたが、泣くことなくしっかりと立って発表している姿が凛々しかったです。場が分かるようになった人や、緊張を懸命に乗り越えている人、練習してきたことを発揮できた人など、一人一人の成長が見られ、実り多い今年度最後の発表会になりました。
さて、来年度を目の前にして意識していただきたいことを覚えやすいフレーズ“にしたものがあります。それは「はみがきよし」”です。
①「は」→「話す」です。親子の対話は、様々な調査から学力や物事に対する姿勢に影響することが分かっています。一方的な言葉がけにならないよう、相手の言葉を受け、それについて言葉を投げ返すということを意識してみましょう。
②「み」→「見る」です。できれば本物を見せようという意味です。一流の絵画、書、音楽などにできるだけ触れられるようにしたいと思っています。そして、本物の手本を見ることができるよう、園のお習字・体操・歌などの先生方も大学で教えたり審査員をするような一流の先生方です。ご家庭でもお休みの日には本物を見る機会をたくさん持っていただきたいと思っています。
③「が」→「書く」です。たんぽぽさんのなぐり書きから始まり、ゆり組さんは漢字を書いたり、長い文章を書くまでになります。また、絵日記を書くことで自己表現が言葉でできるようになります。毎日絵日記を書く習慣を身につけ、思考力と表現力を培いましょう。
④「き」→「聴く」これは大人が子どもの話を聴く姿勢を見せることが大切です。本の中には「相手の話は耳と目と心で聞く。自分の考えと比べながら聞く。話の中身をつかんで聞く。」という標語を掲げている小学校が紹介されていました。私達大人も、この言葉を実践したいものです。
⑤「よ」→「読む」特に今の時期は「読み聞かせ」です。子どもが好きな本は何度でも繰り返し読む。登場人物や物語のシーンに応じて声のトーンや読み方を変えてみるなど、工夫を重ねてみてください。
➅「し」→「調べる」“この努力が生きる力になる”と書いてありましたが、世界が広がり、自分のためにも人のためにも知識が使えるようになります。園でも図鑑や本で調べることを時々しています。ご家庭でも本やインターネットなどで調べる楽しみを意識的に持ってみてください。
「はみがきよし」を意識して伸ばすべき力を着実に付けていきましょう!
園長 尾曽越 桃子