さくら学園では、毎日絵日記を書きます。
1歳児・2歳児クラスのたんぽぽ・すみれ組は、なぐり書きから始まり、少しずつ線や丸、色塗りができるようになり、顔や簡単な字や数字を書くようになります。
年少のさくら組になると字を書き始め、年長になると感情表現豊かな文章を書くようになります。
絵日記を通して1日を振り返ることで、思考力と記憶力が驚くほど付き、語彙も増え、人に伝える力も付きます。また、話すときとは違い、少し推敲することで、伝わりやすい表現を学んだり、自分の言葉の癖を知ることもできます。
さくら学園では1982年から東京こども教育センター教室の、絵日記コンクールに毎年応募してきました。
教室の創設者である水野茂一先生は、「幼児の書く力を正しくとらえ、幼児が感じる心、思っていることを綴った作品を発表する場を設けたい」との思いの下にコンクールを始められました。幼児ならではの視点から日常が描写され、幼児期から書く事の必要性、有用性が、多くの方々に実感されていました。
しかし、残念ながらそのコンクールは2020年度をもって終わることになりました。現在は、どうにかして絵日記コンクールをスタートできないかと思案しています。
なぜなら、子どもたちは同年代のコンクール受賞作品を読み、文章の表現や絵から多くのことを学ぶからです。
これからも、子どもの成長に必要なことを継続していくことができるよう、努めて参りたいと思います。