この夏、57年ぶりに行われた東京オリンピックでは、予想を上回るメダルを獲得し、選手たちの健闘ぶりに感動する日々を過ごされたことと思います。それによって日本の雰囲気が一気に明るくなったように思います。現在開催中のパラリンピックも最後まで目が離せません。オリンピックの目的は「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」です。今回のオリンピックの映像を目にしたことで、子どもたちも様々な国やスポーツを知るきっかけになったのではないでしょうか。
さて、上に挙げましたオリンピックの目的にあるように、運動は心身を向上させることが出来ます。身体の面では、体力や免疫力、心血管系機能が向上し骨も強くなり、糖尿病や癌の予防になります。最近では、運動習慣がある人のコロナウイルスの感染率、重症化、および死亡リスクが低いことが分かってきたそうです。
また、心の面では、運動習慣によって鬱の治療と予防に効果があり、物事に取り組む意欲を高める結果が出ています。
そして近年、運動習慣によって思考力・記憶力が向上し、学力が上がったり、アルツハイマー病の予防になることが分かってきました。脳と運動に関する研究が盛んになり、脳機能の向上に運動が大きな影響を与えていることが分かってきています。
2学期は運動会に向けて様々な練習が始まります。上のクラスでは、リレー・玉入れ・組体操などの練習を通して、連帯感やフェアプレーの精神を培っていけたらと思っています。下のクラスもかけっこやダンスの練習やお散歩でしっかり身体を動かせたらと思います。
運動習慣を幼い時に身につけることで、一生の心身の健康を保つ土台になります。身体を動かすことが楽しく感じられるよう、指導に努めてまいりたいと思います。
緊急事態宣言下で不安や心配の毎日でずっと家に籠りがちですが、感染症対策を取りながら、涼しい時間に家族でお散歩などの運動をしてみではいかがでしょうか。そうすることで気分も変わり、心身の健康とご家族の絆を深める時間になることを願っています。
園長 尾曽越 桃子