今年も蒸し暑い日が続き、7月は水不足の恐れもありましたが、適度に雨が降り、無事に毎日水を使うことができています。しかし、アフリカの角と呼ばれるケニア・ソマリア・エチオピアでは、干ばつが続き2200万人が飢餓状態に陥っているそうです。また中国でも干ばつの影響で長江の水位が下がっているそうです。そのため、農作物の被害が甚大になり停電も起こっているようです。逆に東北地方では豪雨の被害がありました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。子ども達にも水の大切さやありがたさと共に、豪雨や干ばつのことなども伝えていきたいと思います。
さて、お盆明けから少しずつ朝夕の気温が下がり、過ごしやすい季節になってきました。冒頭にも挙げたように、世界各国で干ばつが起こるほど暑い夏でした。そのため、外で思い切り遊んだり運動したりする機会が少なかったのではないでしょうか。
これから運動の秋ですので、運動のメリットをまとめてみました。
身体の面では、体力や免疫力、心血管系機能が向上し骨も強くなり、関節や筋肉が柔らかくなります。そして体力が付き、疲れにくくなります。運動することにより善玉コレステロールが増えるので血液がきれいになり、糖尿病や癌の予防になります。また、運動習慣がある人のコロナウイルスの重症化、および死亡リスクが低いことが広く知られるようになりました。
また、心の面では、運動習慣によって心に安らぎをもたらすセロトニンなどの神経伝達物質が脳内に増えます。それにより鬱の治療と予防に効果があり、物事に取り組む意欲を高める結果が出ています。
そして近年、運動習慣によって思考力・記憶力が向上し、学力が上がったり、アルツハイマー病の予防になることが分かってきました。
加えて、屋外で散歩やランニングなどをすることは、様々な微生物に触れることになります。体内のマイクロバイオームと呼ばれるヒトの体に共生する微生物を支え、免疫計を鍛えてその調子を整えます。そして、日光を浴びることで、メラトニンが分泌され、睡眠のサイクルが調節され、体内でビタミンDが作られます。
この他にも書ききれないほどの多くの良さが運動にはあります。さくら学園では散歩やマラソン、運動会の練習など体を動かす機会が増えます。ご家族でも定期的に自然の中で体を動かす時間を持ってみてはいかがでしょうか。それが一生の運動習慣につながり、心身の健康を保ってくれるようになるかもしれません。
園長 尾曽越 桃子