先月のお便りを出した際には、緊急事態宣言まで発令されるとは予想していませんでした。緊急事態宣言が発出され16日から家庭保育をお願いするようになりました。ご周知の通り、宣言は6月20日まで延長されることが決定しました。引き続き岡山市から家庭保育の協力のお願いが出ていますが、登園自粛のお願いということではないそうです。しかし、感染症へのリスクから保育時間の短縮やご家庭での保育をご希望される場合には、園にご連絡ください。
これが最期の緊急事態宣言になることを祈りつつ、子ども達が外に出て様々な経験ができる機会が戻ってくることを皆様と共に願っています。なぜなら、子どもたちは、家庭という小さな集団、さくら学園という少し大きな集団、習い事、小学校、中学校など様々な集団の中でこそ成長するからです。
昨今、非認知スキル(能力)という言葉が使われるようになりました。この非認知スキルとはIQや学力テスト、偏差値のように認知できるものではないけれど、子どもの将来や人生を豊かにする一連の能力のことをいいます。
OECDの報告書では非認知スキルを「他者とうまくつきあう能力」「自分の感情を管理する能力」「目標を達成する能力」の3つを挙げています。この3つの能力を上げるためには、家族や友達、先生という他者と過ごしながら、身に付けていきます。また、目標の達成のために自分の欲求や衝動・習慣やくせをコントロールできるようにしていく必要があります。
この力は、幼児期に著しく発達し、児童期には緩やかに発達するそうです。その発達の為に良いものをリストアップしました。まずはこの中の1つを意識して過ごしていただけたらと思います。
- 子どもとの関係性が子どもの意見ばかり通る(若しくは大人の意見ばかり)などパワーバランスが偏らず、心理的に安全で安心した生活ができるように環境を整備する。
- 子どもの力を信じ、大人や兄姉が先回りに手出し口出しをせず、後ろから支える
- お家でのルールを決めて、そのルールを守る
- 良質な睡眠・食事をとる
他にも、運動・音楽活動・瞑想がいいとされています。こちらはさくら学園で毎日行っています。緊急事態宣言下でもご家庭でできることがありましたら、動画などを利用して運動・歌・立腰などを毎日行いながら非認知スキルを向上させていきましょう。
園長 尾曽越 桃子