今年の秋の曹源寺の紅葉シーズンは、和装で写真を撮りに来られる方が多く、散歩へ行くたび綺麗な着物姿を見ることができました。子どもたちは、イチョウや楓を愛でたり、どんぐりや色鮮やかな落ち葉を拾って楽しんでいました。
13日の創立記念演奏会は、木琴の指導をしてくださっている正富先生とご主人の廣田さん、そしてバレリーナの前田さんで、子どもたちに馴染みのある曲を多く演奏してくださいました。バレエを実際に踊る時間もとても楽しく、その様子をYouTubeで見て頂けたことと思います。
さて、各クラスの月の目標に「姿勢」の言葉が入ることがよくあります。先月も今月もどこかのクラスには、この言葉が入っています。さくら学園では森信三先生が提唱された「立腰」という、腰の骨を立てる時間を毎日持っています。先日、漢字絵本でお世話になっている登龍館の方が「野球の大谷翔平選手も立腰教育で育ったんですよ!」と大谷選手の母校である花巻東高等学校副校長の大森松司先生の記事を持ってきてくださいました。その内容が素晴らしかったので、一部を抜粋し紹介させていただきます。
“立腰教育では、腰が身体の中心であり、一所懸命取り組むことを「本腰を入れる」ともいう。そして姿勢のたいせつさについて、「姿勢が美しくなると、心もそれに倣う(素直に美しくなる)」のである。人の話は、相手の目を見て聞くということ等々から、学校生活における身のこなしである礼法についても指導し、自主性・主体性・集中力・持続力・粘り強さを養成することを説き、ともに実践するのである。(「背筋を伸ばして顎を引く、姿勢は気力の第一歩」)
立腰教育を精神面でとらえるとするならば、人のためになり、この世に生きた証となる「大志をもたせ 追わせ かなえさせる」という教育ということになる。
立腰なくして立志なし(希望や目標のある人は 姿勢が良いのである)考え方がしっかりしている人は、姿・形・フォームが美しいこと等を説く。目標(山)は高いほど、厳しいほど達成感(生きがい)は強烈であるのである。”
「立腰なくして立志なし」という言葉は、大谷翔平選手が体現しているように思います。立腰を通して、一人ひとりが、生きがいを感じながら生きた証を残す人生を歩めるよう、実践していきましょう。
特に食事の前は、立腰を正して感謝の「いただきます」をすることで、命を頂くという意識を持つことができますので、ご家庭でトライしてみてください。
園長 尾曽越 桃子