さくら学園の園庭では、色とりどりのチューリップが満開となり、見ごろを迎えています。足元に目を向ければ、可愛らしいつくしに代わって青々としたスギナが勢いよく育ち、周囲の木々も一斉に芽吹き始めました。生命の息吹に包まれた、春爛漫の心地よい季節です。
昨年度、私たちは「肯定的な語りかけとかかわり」を重点目標に掲げ、一年を過ごしてまいりました。日々の保育の中で、意識して肯定的な言葉を選ぼうとすると、不思議と子どもたちの小さな成長や素晴らしい個性が、これまで以上に鮮やかに見えてきます。もちろん、忙しさに追われる中でその意識を持ち続けることが難しい瞬間もありましたが、前向きな言葉が子どもたちの笑顔を引き出し、ひいては私たち職員の心のゆとりにも繋がることを実感した一年でした。今年度もこの大切な土台を引き継ぎ、職員一同、温かな眼差しと肯定的な言葉がけを徹底してまいります。
さて、本年度はさらなる飛躍を目指し、「多角的」というテーマを掲げました。現在はICTを活用し、園内にいながらにして様々な分野の専門家による高度な研修を受講できる環境が整っています。保育内容や言葉がけといった教育面はもちろんのこと、睡眠、発達支援、口腔ケア、アレルギー対策など、健康や身体の発達に関する専門知識を深く学んでいく予定です。
例えば、お子様の「集中力が続かない」という様子が見られたとき、私たちはつい生活リズムや食事に目を向けがちです。しかし、実は「鼻詰まりによる口呼吸」が脳への酸素供給に影響し、集中力を妨げているというケースも少なくありません。こうした背景に気づくためには、型にはまった見方ではなく、多角的な視点を持つための「確かな知識」が必要です。
この一年、私たちは学びの手を止めることなく、子どもたち一人ひとりの姿を多角的に捉え、その背後にある要因を丁寧に紐解く力を養いたいと考えています。研修で得た知見は、積極的にお便りなどを通じて皆様にも共有してまいります。ご家庭と園が知恵を出し合い、多角的なアプローチを行うことで、子どもたちの健やかな成長をより強固に支えていければ幸いです。
新しい一年も、保護者の皆様と私たち職員が手を取り合い、子どもたちが心身ともに豊かに成長できるよう、誠心誠意努めてまいります。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
園長 尾曽越 桃子
