10月は収穫の月を迎えました。栗拾いにサツマイモ掘り、ザクロを頂いて食べたり、どんぐりを拾ったり。何より、今年度のお子様の成長を直接見て頂く、運動会を行えたことが一番の収穫でした。
子どもたちは、緊張や興奮で、いつもよりうまくいったり、力が入ってしまったり、練習の時のようにできたり、できなかったり、様々な姿が見られました。その姿から、ご家族や大勢のお客様に見ていただける緊張感のある機会を持つことが、子どもたちにとってとても大切な経験になることを改めて感じました。
保護者の皆様には、運動会の応援、設営や片付け、道具の出し入れなど、様々にお手伝いいただきまして本当にありがとうございました。
さて、さくら学園便りではよく、親子の対話、字を書くこと、本を読むことなど、多く触れるトピックがあります。最近読んだ本の中で、よくまとまっていたものがありましたので、私の意見も織り交ぜご紹介したいと思います。
覚えて実践するためのフレーズ“10歳までに「はみがきよし」”です。
- 「は」→「話す」です。親子の対話は、様々な調査から学力や物事に対する姿勢に影響することが分かっています。一方的な言葉がけにならないよう、相手の言葉を受け、それについて言葉を投げ返すということを意識してみましょう。
- 「み」→「見る」です。できれば本物を見せようという意味です。一流の絵画、書、音楽などにできるだけ触れられるようにしたいと思っています。そして、本物の手本を見ることができるよう、園のお習字・体操・歌などの先生方も大学で教えたり審査員をするような一流の先生方です。ご家庭でもお休みの日には本物を見る機会をたくさん持っていただきたいと思っています。
- 「が」→「書く」です。たんぽぽさんのなぐり書きから始まり、ゆり組さんは漢字を書いたり、長い文章を書くまでになります。また、絵日記を書くことで自己表現が言葉でできるようになります。毎日絵日記を書く習慣を身につけ、思考力と表現力を培いましょう。
- 「き」→「聴く」これは大人が子どもの話を聴く姿勢を見せることが大切です。本の中には「相手の話は耳と目と心で聞く。自分の考えと比べながら聞く。話の中身をつかんで聞く。」という標語を掲げている小学校が紹介されていました。私達大人も、この言葉を実践したいものです。
- 「よ」→「読む」特に今の時期は「読み聞かせ」です。子どもが好きな本は何度でも繰り返し読む。登場人物や物語のシーンに応じて声のトーンや読み方を変えてみるなど、工夫を重ねてみてください。
- 「し」→「調べる」“この努力が生きる力になる”と書いてありましたが、世界が広がり、自分のためにも人のためにも知識が使えるようになります。園でも図鑑や本で調べることを時々しています。ご家庭でも本やインターネットなどで調べる楽しみを意識的に持ってみてください。
「はみがきよし」で10歳までに伸ばすべき力を着実に付けていきましょう!
園長 尾曽越 桃子