明けましておめでとうございます。年末年始は例年より暖かく、気持ちの良い気候の年明けとなりました。終業式では子どもたちに大掃除をするよう伝えましたが、子どもたちは掃除や片付けなどご家族のお手伝いができたでしょうか。整った環境で新たな気持になりよい年を迎えることができたかと思います。
さて、2022年はバスの置き去り事故や不適切な保育に関することが大きくニュースになりました。その度、岡山市から立ち入り調査を含め、様々な調査や再発防止のためのマニュアル作りの要請やオンライン研修が実施されました。職員間でも、改善すべきところや気付きを出し、より良い保育になるよう進めています。
今回受講したセミナーの中で、印象に残ったのが「言葉の質」です。子どもにかける言葉や大人同士で愚痴を話すことが不適切な保育のスタートになるそうです。
それを耳にした際、さくら学園での名前の呼び方の経緯を思い出しました。皆様もよくご存知の通り女の子を「○○さん」、男の子を「○○くん」と呼んでいます。こう呼ぶ理由は、子どもたちのことを幼い小さいという意識ではなく、一人の人間として大人子ども関係なく、お互いを尊重し合う存在として接したいという思いから始まりました。
この呼び方にすることで、言葉の質を少し上げていたのではないかと思います。名前を呼ぶときはもちろん、様々な形で子どもにかける言葉に気を付けて過ごしたいと思います。特に、友達とのけんかや、何度も同じ問題を起こすなどといった際にかける言葉。また、子どもにかける言葉だけでなく大人同士での会話にも気を付けていきたいと思います。
ご家庭でも今年は言葉に気をつける1年にしていただけたらと思います。子どもの心の発達には、どんな言葉をかけられて育つかが大きく影響します。すべての根本は一人一人への愛情です。肯定的で、愛されていることを感じる言葉を一言でも多くかけられるよう、共に取り組んでいきましょう。
園長 尾曽越 桃子