5月は暑い日もありましたが、気持ちのいい風が吹きぬけ過ごしやすい日々を過ごすことができました。子どもたちは外で走り回ったり、ダンゴムシやバッタの赤ちゃんを見つけたりして過ごしています。
先日はさくら会総会を開催し、園のために貴重な時間を割いていただきありがとうございました。皆様から挙がった内容を、できるだけ形にできるよう努めてまいりたいと思います。また、個人懇談ではご家庭の様子と園での様子を話しながら、成長を確認したり課題を相談したり有意義な時間を持つことができました。懇談の内容を踏まえ、一層、良い保育になるよう努めてまいりたいと思います。
さて、今年度も絵日記活動を毎日、頑張っている人が多く、絵日記を読むのが楽しいです。絵日記は、言葉で相手に伝える力を育むだけでなく、過去を振り返って自分や家族、友達を客観的に見る力を育むことができます。
絵日記を書こうと一日を振り返る際に、どんなことを思ったかな?感じたかな?と思い出せない時があります。すると次の日は、何をして、どんなふうに感じたか記憶に留めようとする意識が出てきます。そして、それが記憶力を高めたり、感情や感覚を感じようとする力になります。
また、毎日絵を描いていると、人間や物の描き方、色の塗り方も少しずつ変化が出てきたりして、成長を感じます。
下のクラスはお子様が話した内容をお母さんが子どもの絵の横に文章を書いてあげ、上のクラスは自分で書くようにしましょう。一人で書けるようになっている人も、絵日記を書くときにご家族と話しをすることで、筋道だった思考を強化することができたり、語彙が増え、表現も豊かになります。
最後にお家で絵日記を書くときに大人が心がける10ポイントを近藤卓先生(臨床心理士)が挙げてくださっていますので、お伝えします。
- 熱心な聞き手になる
- 子どもの話を中断しない
- 子どもの話を先取りして解釈しない
- 沈黙を大切にする(子どもが話し出すまでがまんする)
- 「おうむ返し」「あいづち」「要約」を使う
- 追求しない(話がとんだり、核心に近づかなくてもガマン!)
- 「説得」「指示」には注意を払う(あくまでも子ども自身に気付かせる)
- 道徳観・倫理観・常識などを不用意に示さない
- 話しの内容の信憑性を追求しない
- 「わかった?」という言葉を簡単に使わない
是非、素敵なインタビュアになって、絵日記に取り組んでみましょう。
園長 尾曽越 桃子