今年は年始からの温かさからか春休みの間にチューリップが咲き、虫たちも少しずつ増えてきました。木々や草の芽も大きくなってきて春の勢いを感じる景色になってきています。
昨年度は、さくら学園の教育目標である「自律」に繋がる働きかけをすること大切にしました。「自律」は自分を律することです。つまり誰かに言われて自分の行動を決めるのではなく、自分で行動を決めてやることです。そのために必要な言葉は「次は何をするのかな?」「何がしたい?」「どうすればできるかな?」などと質問をすることでした。
職員たちが子どもたちに質問している姿をよく見かけますし、返答ができなかった子どもたちも、自分の言葉で答えられるようになった人が増えました。
今年度は、さくら学園創立の基となった言葉「どの子も育つ 育て方一つ」を大切にしていきたいと思います。
毎日の生活の中では、気になるところや、問題に感じるところばかり見えることがあり、心配になったり、この子には無理かもしれないと諦めたくなることもあると思います。
しかし、子どもは毎日目に見えないところでも、ぐんぐん成長しています。だから「私の子は育っている」と信じて働きかけ続ければ、育っていきます。うまくいかない時には、方法を変えてやってみるとうまくいくこともあります。
仕事をされていらっしゃる方はビジョンや理念を掲げている会社も多いと思います。子どもたちも、「こんな人になるように」と願いながら接していると、うまくいかないこともありながら、いつの間にかいい方向へ向かっていきます。信じる力は奇跡を生むことがあります。保護者の皆様の想いと、職員一同の想いが形に現れる一年になることを心から願っています。今年度もどうぞよろしくお願いします。
【ご報告】
たんぽぽ組とすみれ組の床が劣化していたため、春休み期間中に張り替え工事を行いました。滑りにくく木の温もりが心地よい床に生まれ変わりました。
園長 尾曽越 桃子