比較的暖かい1月となりました。最高気温が10度を超す日も多く、運動をすると暑くて半袖になっている子どもたちもいます。
7日には毎年恒例のお餅つきを行いました。お手伝いを頂きました保護者の皆様、ありがとうございました。自分で搗いたお餅は、特別おいしかったようで、たくさん食べることができました。また、とんど焼の際も、お飾りや書初め等を持ってきていただきありがとうございました。みかんを焼いて、一年の健康を祈ることができました。
最近は2月の音楽発表会に向けて練習を頑張っています。昨年もお便りで触れましたが、脳外科医の林成之先生の「同期発火」という言葉を思い出します。同期発火とは脳内に入った情報が「好き/嫌い」「興味がある/ない」などの感情のレッテルを貼り、同時に大脳神経細胞全体に情報がフィードバックされ起こる現象です。子どもたちは「好き」という感情のレッテルを貼ると、本当に発火しているように歌を歌ったり、楽器を演奏したりします。
このとき同期発火している人と一緒にいる人も同期発火します。例をあげると、泣いている人を見ると涙が出たり、大笑いをしている人がいると何で笑っているか分からないのに笑うことがあります。そして集団全体が同期発火を起こした時に得も言われぬ感動が起こります。
人の脳と脳をつなぐ回路はありませんが、気持ちが通じ合うとは、不思議ですよね。「同期発火」は「好き」「興味がある」「感動した」といったプラスの感情を持つほど強く起こります。そして同期発火が強いほど、相手にも気持ちが伝わりやすくなります。
このプラスの感情の同期発火を毎日起こしながら、音楽発表会を迎え、子どもたちのエネルギーを感じていただけたらと思います。
お家でも、「好き」の感情や「面白い」という感情を大人側も持ちながら同期発火による相乗効果で、様々な興味関心を深めていただけたらと思います。
園長 尾曽越 桃子