11月も後半になってようやく秋らしい季節になってきました。曹源寺の紅葉も色づき始め、いつもは貸し切りのような曹源寺もお客様でいっぱいで、子どもたちは「人が多い」といつもと違う様子に驚いているようです。
9日の創立記念演奏会には保護者の皆様が参加していただき、ありがとうございました。ピアニストの松下さんの演奏は、子どもたちに伝わるよう工夫して演奏していただき、素敵な演奏会になりました。また、創立を記念して、さくら会からご寄付をいただきありがとうございました。職員一同、心から感謝しております。
さて、近年はオンラインの研修を受講する機会が増え、様々な情報が入ってくるようになりました。最近受講した研修の中に、身体活動についての内容がありました。4年前のコロナが流行した際に、子どもたちの身体活動が約20%低下したそうです。しかも高負荷の活動に限ると32%減少していたそうです。今は身体活動ができるようになってきていますし、さくら学園は、毎朝の朝礼の際の運動、ローテーション、マラソン、鬼ごっこ、散歩などの運動量が多いのですが、意識をして運動を行っていきたいと思います。
研修の中では「三間(空間・仲間・時間)」の喪失と「ス漬(スクリーン・スクール・スポーツ)の生活」になってしまったとありました。
かつての子ども遊びは①何人かの友達と②屋外で③体を動かしながら④これといったおもちゃを使わず⑤一人一人が創意工夫をこらしつつ⑥子どもだけの世界で遊んでいました。
その結果として、●体力がつく●直接経験をつむ●社会性が養われる●創造性が身に付く●やる気が育つ●精神的に安定するといったものが育まれてきました。
現在は、①一人きりで②屋内で③体を動かすことなしに④メカに囲まれて⑤メカの指示に従う受け身の形で⑥大人との関連の中で時を過ごす人が増えているそうです。
その結果として、●体力・運動能力の低下●直接経験の不足に伴う自分自身の体との関わりの減少●自尊感情の未発達●コミュニケーション能力・自制心への深刻な懸念がでてきてるそうです。
中でもボール投げの能力が20%近く低下しているそうです。近年の子どもの投能力の低下傾向を考慮して「遠くに力いっぱい投げることに指導の主眼を置き、投の粗形態の獲得とそれを用いた遠投能力の向上を図ることが主な指導内容となる」ことを小学校学習指導要領に加筆されたそうです。
子どもたちから、土日に公園へ行った話や友達と遊んだ話を聞くので比較的、体を動かされていらっしゃるご家庭が多いように思います。そういった際に、ボールが使える場所がありましたら是非ボール投げやボール遊びにトライしてみてください。
ボールが使えない場所が多い場合は紙飛行機を投げたり紙でっぽうを作ってみたりして肩を動かしてみましょう。
園長 尾曽越 桃子