1月前半は暖かい日が続き暖冬かと思っていましたが、大寒を迎えるとともに雪が降り、最低気温が氷点下になる朝が続きました。そんな中でも子どもたちは、少し積もった雪を触ったり、自然にできた氷を触ったり、冬を味わっています。
1月中旬にはコロナウイルスの感染があり、家庭保育や早目のお迎えにご協力いただき、ありがとうございました。皆様のお力添えいただいたおかげで現在、感染者はなく通常通りの活動になっています。
さて、今年度も残すところ2カ月になりました。さくら学園では絵日記活動をしていますが、今年度もしっかり取り組んでくださったように感じます。
先日読んでいた本の中で、日記を書く習慣が脳を活性化させることが書かれていました。書くことが習慣化されている子どもたちはその日を振り返る回数が多いので、時系列や時間に対する感覚や記憶力が身についている人が多いこと。また、起こったことに対して、どんなことを思ったり感じたのかを言葉にしたり、絵で表現する力がつくこと。そして、楽しかったり嬉しかった自分の気持ちだけでなく、周りの人の考えや気持ちに気付くこともできるようになっていくことが精神的な発達に大きな影響を与えることは毎年お伝えしていると思います。
今回の書籍の中には、「今日はこんなことができた」「今度はこんなふうにしてみたい」など思考を深める習慣がつくようになると書いてありました。これからは、答えを覚えることではなく、問題を発見し、それをどう解決するか思考することのできる人が必要とされる時代です。
絵日記活動は、その発達の助けになることを感じます。そのために、子どもたちが考えて出た言葉を否定せず、一言でも多く言葉を書きつけることで思考する機会を持つことができればと思います。
なかなか言葉が出てこなかったり、絵日記活動が進まない時には、しりとりを書いてみたり、お気に入りの絵本を書き写すなど、気分が変わるように工夫してみましょう。
特に学期末は忙しい毎日だとは思いますが、絵日記活動に一層感心を持って頂き、お子様の成長の糧の一つとして、これからも絵日記を親子で楽しんでいただきたいと思います。
園長 尾曽越 桃子